2014年12月13日土曜日

オタクと暴走族の行き着く所。渋谷らくご

連日になりますが、渋谷らくごに出演してきました。
今回は「まくら王」という企画。
まくらという部分のみ聞いてもらう、思いきった内容です。
そもそもまくらというのは、落語(本編)に入る為の助走部分。本来ならこのまくらにも決まった型があるらしいのですが、私はあまり気にしません。
本編の補足に使ったり、雰囲気作りとか自己紹介とか。
演者によって様々な形があると思いますが、私の場合は、ほぼ体験談になります。
必然的に身の回りに起こった出来事が中心になります。
今回、共演者が元暴走族と現オタクという組み合わせ。
同じクラスだったら対極に居るような存在です。
オタク側が夜の繁華街怖い((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル。
は理解できますが、不良側の
秋葉原怖い((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
という発想は新しい発見でした。
なぜ怖いのか。暴力が怖いというのは簡単です。不良→殴る。繁華街→殴られる。
怖いです。
ところが、この暴力しか取り柄がない不良がオタクを怖いと言うのです。
最強の武器である暴力を使える不良が内向的なオタクを怖いと言うのです。
暴力より怖いモノ。なかなか見当たりません。
この怖さの原因は何かと考えると、きっと「わからない」という部分なのではないでしょうか?
ツインテールに人生をかけられる情熱がわからない。発売日が延期に次ぐ延期のエロゲーを待ち続けられる気持ちが理解出来ない。気味が悪いでもいいのですが。
わからないから怖いのです。
この対極にある、理解しずらい者が同じ舞台に上がれる。対等にやりあえるのです。
落語界の歴史の長さと奥深さに、改めて感動した会でした。

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