2015年3月14日土曜日

4次元を自在に操る瀧川鯉八の素顔



渋谷らくご、見所のひとつは渋谷という地域との融合性です。

古典芸能と言えば、上野や浅草と言った昔ながらの繁華街。
今の歓楽街とはなかなか接点を持ちづらいのかもしれません。

吉原と言っても「そういう場所」を思い浮かべられる世代が次々と居なくなったり、発言権がなくなっていたりします。

老舗の○○という価値もどれだけあるかわかったもんじゃありません。
むしろ、より新しいモノに価値を見出す。
そんな渋谷という街で、見事な空間を作り出したのが瀧川鯉八さんです。

お客さんは、会場の中だけで完結する訳ではありません。
会場に来るまでがあって、体調やそれぞれの予定があって…。
色々な事情があるわけです。

そんな中、渋谷の駅を降りてから、決して近くない道のりを歩いてきます。

少なからずその影響は受けているのです。

鯉八さんは、その渋谷の空間さえも飲み込んで、見事な高座を披露していました。

伝統は大切かもしれませんが、その伝統を受け取る人の準備ができていなければ、伝わるものも伝わりません。

伝統と現代を巧みに操って、お客さんを独自の世界に引き釣り込む「まくら」は本編への導入という目的を超えたレベルです。

落語に入った時点で伝統を受け入れる体制が整っている客席、それは渋谷の街を飲み込んだ瀧川鯉八という芸人の魔力です。

落語と渋谷という2つを結びつけるキーパーソンは間違いなく彼です。


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