先月に引き続き二人会(ふたりらくご)でした。
今回のネタがおはぎちゃん
タイトルからは想像できない上質なサスペンスです。
記号として人物描写を落とし込むのが得意な鯉八さんには珍しく、最初に登場する人物に情報が全くありません。
わかるのは名前だけです。
そうです。空っぽな主人公なんです。
周囲の事象のみで、少しずつ主人公に色がついていきます。
こういう人なのか。
理解した時には客席も含め登場人物さえも、空っぽだった主人公に全ての権利を握られている事に気が付きます。
「客席さえも」です。
ここが鯉八という男の強みなんです。
目の前にお客さんがいる必要があるのです。
わずかな間、些細な言い回しを巧みに操って、お客さんさえも作品のモブとして飲み込んでゆく。
映像作品として映画館で上映したのでは、この作品の良さは伝わらないでしょう。
終わった時にみんなが気が付きます。
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