実際にお客さんと話込む訳ではありません。
芸を披露する方と客席で見る方。
片方だけの矢印ではないのです。
相互に干渉しあって、高座は出来上がります。
この対話が抜群に上手いのが馬るこさんです。
瞬時にニーズを受け取って、変幻自在に投げ返す。
押し引きや強弱。
王道と邪道。
古典と現代。
相反する二本の刀で客席と鍔迫り合いを繰り広げます。
これ程スリリングな場の空気を作れる落語家は他に居ないでしょう。
数々の賞をとって、上り調子の馬るこ。
大注目です。
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