2014年12月21日日曜日

迷ってしまったら、これまで道のりを振り替えってみよう。


没にならなければ、コミケで発行される「志らく一門本」に掲載される予定の迷路を完成させました。

フリーハンドで一発勝負の割にはかなり完成度の高い迷路が出来上がりました。
自分で言うのも何ですが、これでもう少し絵と字が上手かったら、この道に進んでいたかも知れません。
それぐらい外部の評価が高かったのが迷路です。

迷路を作るときに、大きく分けると二通りあります。

一つはゴールまでの一本道を先に作ってから、枝分かれする道や引っ掛けのトリックを作成する。
そしてもう一つは、行き当たりバッタリで何とかゴールまで作る。

前者が学者肌的手法だとしたら後者は天才肌的手法です。

私は前者。緻密に計算してどうしたら参加者のミスを誘えるかを考えながら作ります。この作り方の欠点はゴールまでトラブルなくたどり着いた場合に楽しみが少ないという事です。引っ掛ける為の作り方ですから、引っ掛からないと楽しさを実感できないのです。

ところが天才肌タイプが作った迷路は、正解の道を通った時が一番楽しめるのです。

以前、一度だけこの天才肌タイプの迷路作成者に会った事があります。
その当時で60才といっていましたから、もうこの世にいないかも知れません。

その方が作業している現場にたまたま出くわしたのですが、本当に楽しいのです。鼻歌まじりで作り出した迷路は迷うことなく考える隙もない速さで出来上がっていきます。まさに神業。デタラメに見えてゴールまでワクワクドキドキが止まりません。

実際にその迷路を遊んでみると、驚くほど楽しいのです。

負けた。

そう思った私は、この道を諦めました。

数年後、その先生が私の迷路を評価していたと聞いた時は複雑な気持ちになりましたが、久しぶりに作ってみて、当時の事を思い出しました。

今回の迷路を先生に見てもらいたいですね。
先生!落語家になった私が作った迷路はいかがですか?
感想はゆっくり、私がそちらに行った際にうかがいます!

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